ラノベの先駆「コバルト文庫40年カタログ」は1ジャンル史総括

かつては少女小説、最近ではライトノベル(ラノベ)と言われるジャンルであるコバルト文庫創刊40周年公式記録「コバルト文庫40年カタログ」をやっと読むことができた。

文庫書誌のサムネイルがカラーで並んだページは圧巻。そして、出版年ごとにまとめたリストはこの本の半分を占める。

著者はりぼん付録60年史と同じ方だけあって1つの「コバルト」と言うジャンルの文化史としてよくまとまっている。

対談、エッセイ(再録、寄稿あり)、40年の振り返り、新人賞・イラスト大賞、人気シリーズなど読み物も読みごたえがあった。そういえば最初は小説ジュニアで佐藤愛子や富島健夫とかなんつーか大御所っぽい方が多かったよなーとか、結構なんつーかキワドい感じの作品もあったよなって。

私が初めて買ったの、どれだろ?というか、一番古いのどれ?と思ったら、ヨコジュンさん(横田順也)の「2005年の少年」。やっぱりSFだった(笑)

その後は、ヤマトやベル薔薇のノベライズで、新井素子、大和真也、火浦功、赤川次郎、氷室冴子辺りが固まって読んでいて、実は思ったよりコバルト出身作家の作品は読んでなかったということに気付いた。

そんなわけで私のコバルトピークは大体80年代位。
90年代後半になり、表紙がハデハデになりだした頃には私はもうコバルト文庫を離れていて、その後「マリみて」読むまでは手に取ることもなかった。

最近の傾向とか感心しちゃったり、昔読んだあれ面白かったよなーとか思い浮かべるよい機会になった。

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